【衝撃】美味しんぼ『鯨肉』のトラウマ回

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今週のお題「肉」

父親の趣味で小さい頃から家の片隅にはマンガ美味しんぼが置かれていました。至高vs究極の料理対決や親子のわだかまりの雪解けなど、子ども向けではないだろうけど楽しく読んでいました。

 

個人的には、ボケがちで活力のなくなった祖母が美味しい鳥料理を食べる回とかが好きでした。ブロイラーなどの大量生産の鶏肉の問題なんか知りませんでしたし、料理の力で元気いっぱいな昔の姿を取り戻す。深くは考えずに『食』の大切さを知らずに学んでいました。

 

そんな美味しんぼでも、けっこうな問題作が何個かあって、その一つがタイトルの通り『鯨肉』の回です。あらすじを説明すると、料理人を目指している外国人のジェフが、日本の捕鯨に反対をしていることが分かります。鯨は知能の高い生物で、それを捕って食べるというのは「野蛮だ!」とデモをしている所に出くわします。知り合いの主人公たちは日本の文化を理解してほしいと取った手段が衝撃的で、、

何の肉かを内緒にして、鯨の肉を不意打ちで食べさせるというものでした!

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「ま、まさか…!?」とあせあせプルプルしているその表情は衝撃そのものでした。子どもながらに、可哀そうすぎん?と哀れみの感情が芽生えた記憶があります。自分が信念を持って食べないと決めているものを食べてしまったわけですから、なかなかのトラウマになりそうですね。

 

しかし、ジェフも鯨を食べたことないけどマズいに決まっているや、実際に口にした後は『牛と魚の中間』で美味しいと言っていたりします。理解しようとせずイメージだけで批判するのはどうかというメッセージがあったのかもしれませんね。

 

せっかくなので、真面目に調べてみましたが、鯨は絶滅危惧種に指定されている種類もありますが、十分な個体数があるミンククジラ・ニタリクジラ・イワシクジラに絞って捕獲を行っているとのことでした(農林水産省しらべ)。また、鯨がダメで牛・鳥・豚は食用としてなぜいいのか?という声も見られました。

 

もちろん鯨肉を食べた経験があって美味しかったんですが、世間的にはどう感じている人が多いのでしょうか?美味しんぼに出会ったから関心があったのですが、「そもそも興味がない」「クジラって可哀そう」「鯨はいいけど、イルカはだめ」「竜田揚げなつかしい」「日本の大切な伝統」…など色んな意見があると思いますが、一般的にはどうなんでしょう?とにかく、この記事から少しでも興味が出た人は、ぜひ美味しんぼ13巻を手に取ってみてください!!