【読書】本の中の人生

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今週のお題「読書の秋」

 自衛隊、聴覚障がい者児童養護施設、、、今まで出会うことのなかった世界と出会えるが「読書の魅力」だと思います。

 

 学生時代によく読んでいた有川浩さんの著書を読み返していました。この一か月で3冊ほど読み返しました。

レインツリーの国

 一番最初に読んだ有川作品です。とにかく思い出深くて、この一冊からドはまりしていきました。障がいにも先天性と後天性があってその間でも溝があるし、当たり前のように恋愛もする、人生で出会ったことのなかった「聴覚障がいの女の子」を身近に感じるきっかけとなりました。

空飛ぶ広報室

 交通事故でパイロット資格を失った航空自衛隊が、広報室に配属されて第2の人生を歩み始める、そのようなストーリーです。広報の仕事を進める中で、「何で俺なんだよ!?」と男泣きしながら、ようやく事故の悲しみを受け入れていく、ここにはグッと胸を掴まれました。広報関係の業務を担当するようになった自分にとって、広報に必要なの視点を教えてもらいました。

③ 明日の子供たち

 これは児童養護施設に赴任してきた新米職員から物語がスタートしていきます。ハッとさせられたのは、「かわいそうな子供に優しくしたいって自己満足にわたしたちが付き合わなくちゃいけないの!?施設がどういう場所かも知らないくせに!」という女の子の言葉でした。誰かにとってはそこが救いの場所・幸せな場所という価値観は当時の自分にはありませんでした。

 

 他にも「県庁おもてなし課」や「フリーター家を買う」なども好きな作品ですが、最後に明日の子供たちの園長さんが保護された男の子ヒサちゃんにかけた言葉を紹介しておきます。

『みんな人生は一回だけなのに、本を読んだら、本の中にいる人の人生もたくさん見せてもらえるでしょ。先生たちだけじゃなくて、本の中の人もヒサちゃんにいろんなことを教えてくれるのよ。素敵ねぇ。』

…今日もまた本を読んでいきます!