【漫画】時代を超える悪のカリスマたち

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今週のお題「鬼」

ジョジョの奇妙な冒険 ディオ・ブランド-

 『ジョジョの奇妙な冒険』のディオ・ブランド-は、敵ながら悪のカリスマとして圧倒的な暴力で世界を支配してきました。石仮面の作用によって吸血鬼となった主人公のライバルであるディオ。太陽の光を浴びると消滅してしまうことと引き換えに、異常な回復力と、まわりの人間を吸血鬼に変える能力を得ました。殺して血を吸った人間は数知れず、ジョジョにそれを問われたときも

おまえは今まで食べたパンの枚数をおぼえているのか

暴力のみならず、この返答ができるIQの高さに震え上がりました。悲しい生い立ちでなければルックスも相まって成功していたことは間違いないでしょう。

 他にも第3部ではスタンド能力『ザ・ワールド』を発現しました。時を止めてその世界で動けるというジョジョでも屈指の能力を誇ります。その能力を突き止めようとしたキャラに対しても

わたしの「ザ・ワールド」の正体を試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような必死こいた気分で教えてくれたというのに…

と、あまりにも読者に分かりやすい例えを出してくるボスキャラに惚れました。

 

鬼滅の刃 鬼舞辻無惨

 日本にみならず世界を席巻しているアニメ・漫画と言えば鬼滅の刃ですが、圧倒的なボスが登場します。それが、鬼舞辻無惨です。貴族の生まれであったが体の弱く長生きできないと言われていました。しかし、ある医者が研究の末に開発した薬を摂取したところ、常人離れした肉体を手にします。日光に当たることができない代わりに、血を与えることで鬼を増やし、さらには『血鬼術』と呼ばれる鬼固有の特殊能力を発揮して、主人公である炭治郎を苦しめました。ここまでをまとめていて

悪のカリスマは時代を越えて、共通点が多いんだな!

と気づきました。吸血鬼をモチーフにして太陽に弱いこと、鬼を増やせること、特殊能力を持つこと、そして圧倒的パワハラ感は時代を越えて震え上がりました。無惨は「パワハラ会議」が有名ですが、ディオも側近に首をはめさせて「生き血をわたしにくれるか」とサイコパス感が溢れています。特に印象的だったのは、夢をつかさどる能力を持つ敵が現れたときでした。無限列車編の魘夢、赤ちゃんが持つスタンドのデス・サーティーンはまさに瓜二つでした。

最後に

 主人公の活躍もさることながら、敵キャラが魅力的で奥深いからこそその世界に引き込まれるのかもしれませんね。個人的には、最後まで心の弱さが見えないディオに惹かれて育ってきました。倒されるその瞬間まで「このDIOがアアアアア~~~~~」と自分が負けることなど微塵も思っていないその姿にしびれて憧れました。また、新たな悪のカリスマが誕生することを楽しみにしています。